「雑誌やSNSで見る“ホテルみたいな部屋”、どうやったら再現できるの?」
そう思って家具やインテリアをいろいろ揃えてみたけれど、
なぜか全体がチグハグで、どこか落ち着かない部屋になってしまう──。
実はこれ、私自身がつい最近まで抱えていた悩みでした。
おしゃれなアイテムを集めても、“ホテル感”はなかなか出ない。
でも、その原因は「センス」ではなく、“たった1つの色の法則”を知らなかっただけだったのです。
そんな私が失敗を経てたどり着いた「色で整えるホテルスタイルの作り方」を、体験談とともにお届けします。
色選びで9割決まる!“高級感”と“くつろぎ”を両立するには
「自宅をまるで高級ホテルのようにしたい」──そんな憧れを叶える近道は、“色”の使い方にあります。
照明や家具も大切ですが、実は部屋全体の印象を大きく左右するのが“配色バランス”。落ち着きと高級感を演出するには、ただおしゃれな色を選ぶだけでは不十分です。
色のトーン、素材との相性、アクセントの入れ方──。これらを意識することで、ホテルライクな空間がぐっと現実的になります。
では、実際に人気のカラーとは?どんなふうに取り入れればよいのでしょうか。
実際のホテルに学ぶ配色パターン(国内外高級ホテル事例つき)
下記の5色は、多くのラグジュアリーホテルで使われている“信頼の配色”。
それぞれの特徴と実例を見ていきましょう。
カラー名 | 特徴 | よく使われる場所 | ホテル例 |
---|---|---|---|
グレージュ | グレーとベージュの中間色。温かみと洗練のバランスが◎ | 壁紙、カーテン、ソファ | パークハイアット東京 |
ネイビー | 深い落ち着きと高級感。空間に重みを加える | 寝具、アクセントウォール | コンラッド東京 |
アイボリー | 明るさと柔らかさ。白よりもまろやかで冷たくならない | ベースカラー(壁・天井) | ザ・リッツ・カールトン |
モカブラウン | 木目と相性がよく、温もりと高級感を両立 | フローリング、家具、棚 | アマン東京 |
ブラックアクセント | 締め色として使うと空間が引き締まる | フレーム、照明、ハンドルなど | マンダリンオリエンタル東京 |
✅ 色選びのポイント
ホテルスタイルでは「色の主張を抑える」ことが基本。ベース色70%、メイン色25%、アクセント色5%の比率が理想です。
誰でも簡単に再現できるカラーコーディネート術
「おしゃれにしたいけど難しそう…」と思われがちですが、以下の手順で誰でも“ホテルのような配色”を作ることが可能です。
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ベースカラーを決める(70%)
例:壁や天井はアイボリー、薄グレージュなど明るく柔らかい色。 -
メインカラーを選ぶ(25%)
例:ソファやベッドカバーをネイビーやモカブラウンに。素材はリネンやウールがおすすめ。 -
アクセントカラーを効かせる(5%)
例:クッションや額縁などにブラックを取り入れて空間を引き締め。 -
トーンをそろえる
すべての色を“くすみ系”で統一すると、派手にならずに落ち着いた印象に。 -
マテリアルとの相性を考慮
木目・石・金属など、素材の組み合わせも高級感を左右します。
部屋がチグハグだった私が“ある色”で一気にホテル風に変えられた話
Before:頑張っても「おしゃれ」に見えなかった私の部屋
「ホテルみたいな落ち着いた部屋にしたい」
そう思って家具や雑貨をいろいろ揃えてみたのですが──
なぜかごちゃついた印象になり、逆に落ち着かない空間に。
白い壁に黒のラック、カラフルなクッション…
単体ではお気に入りのアイテムたちも、全体としてみるとバラバラ。
友人からも「ちょっと雑多だね…」と本音を言われて、ショックでした。
気づき:原因は「色の統一感」がなかったから
そこでインテリアの本やSNSを見ながら研究した結果、
ホテルの部屋って、色数が少なくて統一感があるんですよね。
特に気になったのは「グレージュ」という色。
グレーとベージュの中間で、温かみがあるのに落ち着いた印象。
この色が“ホテルライク”の鍵だと感じ、思い切って模様替えに踏み切りました。
After:「グレージュ×ネイビー」で、急に“ホテル感”が出た!
まずはカーテンとラグをグレージュに。
それに合わせてクッションカバーやブランケットをネイビーで統一。
家具も木製のものを中心にして、ブラック系アイテムは控えめに配置。
さらに、フレームやランプでブラックをアクセントとして取り入れたところ──
まるでモデルルームのような落ち着いた空間に!
来客にも「これ、ホテルの部屋みたいだね!」と褒められるようになりました。
Point:成功のカギは「くすみカラー」と「配色比率」
この経験からわかったことは、以下の通りです。
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✅ 色数は3色までに絞る(ベース70%:メイン25%:アクセント5%)
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✅ くすみ系カラー(グレージュ・モカ・ネイビーなど)で統一感アップ
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✅ まずは大物(カーテン・ラグ)から色を変えると印象が一変
難しそうに感じるかもしれませんが、配色にルールを持たせるだけで劇的に変わります。
あなたの部屋、使ってない色が多すぎませんか?
もし今、「なんだか部屋が落ち着かない」と感じているなら、
一度インテリアの色を見直してみてください。
色を絞るだけで、空間の“質感”が変わります。
あなたの部屋も、今日からホテルスタイルに変えてみませんか?
まとめ:色を味方につけて、ホテルのような癒し空間を自宅に
ホテルライクな部屋作りのカギは、「どの色を、どのバランスで使うか」。
グレージュやネイビーといった人気色を上手に取り入れ、ベース・メイン・アクセントを意識した配色にすることで、自宅でもラグジュアリーな空間が完成します。
まずは小物からでもOK。今日から一歩ずつ“ホテルのような暮らし”を始めてみませんか?
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