ペットを飼っている人には常識的なことかもしれませんが、犬に玉ねぎを与えてはダメ!というのは本当なのでしょうか?
犬を飼っていない私でも小さい頃からこの話はなんとなく聞いた覚えがあります。
犬が玉ねぎを食べちゃうと、死んでしまうという…けっこう恐ろしい話です。
実際に死亡例はあるのでしょうか?
万が一食べてしまった場合は中毒は治るのか、飼い主さんにとっては知っておきたいところではないでしょうか。
でも本当のところはどういうことなのか?嘘じゃないのか?
気になるので今回調べてみました!
犬に玉ねぎはダメは嘘!?本当のところどうなのか?
犬に玉ねぎはダメというのは、実は嘘という話もちらほら聞いたことがあるのではないでしょうか?
でも本当のところが知りたいですよね。
嘘だと信じてしまって、万が一食べさせて大事なペットが中毒死なんてことになったら後悔してもしきれないです。
なぜ犬に玉ねぎはよくないのか?
どうして玉ねぎを犬に与えると死んでしまうという話が広まったのか?
ちゃんとした理由があります。
玉ねぎには「アリルプロピルジスルフィド」という有機硫黄化合物がふくまれています。
この成分は玉ねぎだけでなく長ネギ、青ネギ、ニラ、ニンニク、らっきょうなどのねぎ類にもふくまれています。
このアリルプロピルジスルフィドは、動物の赤血球内のヘモグロビンを酸化させてしまうのです。
そうすると、溶血性貧血という聞きなれないかもしれませんが貧血を起こしてしまいます。
これが犬に玉ねぎはよくないという話の真相です。
犬に玉ねぎは少量では死なない!致死量は?
しかし、玉ねぎを一口食べたからといって、すぐに死んでしまうという訳ではありません。
玉ねぎは犬の体重1kgにたいして20g以上が致死量と言われています。
しかし、小型犬だったり大型犬だったり犬にも特徴は様々あります。
遺伝子だってそれぞれに違っているので、必ずしも20g以下だから大丈夫というわけでもありません。
貧血は人間でも気を付けなければいけないことなので、やっぱり注意が必要です。
玉ねぎ中毒の症状
・元気がない
・嘔吐や下痢
・血尿
・黄疸
こんな症状が出たら玉ねぎ中毒かもしれません。
飼い主さんは気を付けてあげましょう!
犬が玉ねぎ中毒になったら治る!?治療費はいくら?死亡例はあるの!?
気を付けていても、ちょっと目をはなしたすきに大事なワンちゃんが玉ねぎを食べてしまった!なんてこともありえることでしょう。
もし玉ねぎ中毒になったらちゃんと治るのでしょうか?
犬を玉ねぎを食べてしまったら?!
とにかく食べてしまったものを吐かせたい!と思うかもしれません。
でも相手は犬です、うまく吐かせてやることなんて無理かもしれません。
自分で何とかしようと思わず、一刻も早く動物病院へ連れていってあげてください。
かかりつけの動物病院にまずは電話で相談するのもいいかもしれません。
食べたすぐあとは元気でもだんだん様子がおかしくなってくるかもしれません。
症状を観察するのも必要な事ですね。
玉ねぎ中毒は治るのか?
これについては、何か薬ですぐに治せるというものは残念ながらありません。
動物病院で玉ねぎ中毒にたいしてする治療は点滴、玉ねぎの有毒を中和させるためのビタミン剤投与、強心剤、利尿剤などになります。
これで様子を見るしかないということです。
ひどい場合は入院することにもなります。
死亡例はある?
これまで紹介したとおり、玉ねぎを犬に食べさせるのは危険だということが分かったと思います。
ただし、致死率でいうとそこまで高くはないと言えそうです。
実際に死亡例でいうとほとんどないというのが現状です。
昔から玉ねぎは犬にあげてはいけないということが、私たちに浸透しているからかもしれませんが…。
とはいえ、玉ねぎ中毒については本当に可能性のある話になるので犬に玉ねぎをあげるのは避けた方が良さそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
犬に玉ねぎを与えると死ぬという話について紹介しました。
昔からなんとなくは聞いたことがあったけど、玉ねぎに含まれている成分が犬などの動物に良くないということが分かりました。
致死率は高くないとはいえ、貧血になってしまうと犬も可愛そうですし最悪の場合がないとは言えないので気を付けましょうね!
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