お弁当に欠かせない、卵料理。
でも、毎朝お弁当の為だけに作るのは、ちょっと手間がかかりますよね。
そんな時、
いちどに大量に作り置きして冷凍しておけば、いいのでは?
という「天の声」が聞こえてしまった私。
アイディアとしては申し分ないものの、
・本当に冷凍しても大丈夫なのか
・お弁当には凍ったまま入れる?それとも解凍してから入れる?
などなど、疑問が尽きません。
卵料理って本当に冷凍できるのかどうか、調べてみました。
ゆで卵、オムレツ、スクランブルエッグ、だし巻きなどは冷凍できるのか?その保存方法は?
まず、結論から言いますね。
ずばり、たいていの卵料理は冷凍…できます!
でも、そんなことを言われても、きっと、
「『たいてい』って?」
「できない物もある?」
「冷凍の仕方に注意って、普通に冷凍したのじゃダメなの?」
などのような疑問がわきますよね?
疑問解決のためにも、卵料理の冷凍の仕方について、詳しく見ていきましょう。
まずは、「ゆで卵」です。
実は「ゆで卵」は、そのままでは冷凍できません!
「たいていの卵料理」という理由が、これなのです!
というのも、冷凍したゆで卵を解凍すると、白身部分に含まれる水分が抜けたスカスカ状態になってしまい、おいしく食べられなくなってしまうからなのです。
実際に、冷凍ゆで卵を解凍した写真をネット上で見ましたが、お世辞にも「おいしそう」という感想は、全く生まれてこないような代物でした。
でも、同じゆで卵でも、半分に切ったものや、細かくほぐしたものは、冷凍保存できるそうです。
私的には、ほぐしたものが冷凍可能というのは何となくわかりますが、半分に切ったゆで卵でも冷凍できるというのが、かなり信じられないですが…
同じように疑問に思った方、ぜひ実験してみてください。
次にオムレツ、スクランブルエッグ、だし巻きです。
これらは、全て冷凍可能でが、それぞれちょっとした「コツ」が必要です。
まずオムレツですが、中までしっかり火を通したものなら、問題なく冷凍可能です。
ただ、「具入りオムレツ」を冷凍したい場合、「ジャガイモ」や「トマト」は、具材に使わないようにしてください。
実は、ジャガイモは冷凍すると「す」がたちやすく、トマトは解凍時にべちゃべちゃになってしまう、というように、共に冷凍には不向きな食材なのです。
また、調理するときは、しっかり火を通し、卵や具材に含まれる水分を飛ばして置いてくださいね。
次に、スクランブルエッグです。
スクランブルエッグは、あら熱を取った後、ラップに小分けにし、フリーザーパックに入れて冷凍すればOKです。
「え、それだけ?」という声が聞こえてきそうですが、本当にこれだけなんです。
冷凍スクランブルエッグなら、とても簡単に作れそうですね。
最後に、だし巻きです。
実は、通常の作り方で作った「だし巻き」は、残念ながら冷凍には不向きです。
というのも、だし巻きのように、中に大量の水分が含まれたお料理は、冷凍すると水分だけが抜けてしまい、おいしく食べられないからなんです。
でも、
・だしは顆粒タイプのものを使う
・みりんではなく砂糖を使う
こうすると、だし巻きも冷凍できます。
こうやって考えてみると、卵料理って、気軽に冷凍できるものなんですね。
冷凍できる卵料理と保存方法
①炒り卵・錦糸卵
解凍して食べてもほぼ劣化を感じず美味しく食べれます。
彩り用に冷凍しておけば、ちょっと何か足りない!という時のお弁当のおかすとして良さそうです。
【保存方法】
ラップをして冷凍用の保存袋に入れて保存します。
1回分ずつ小分けにしてラップをすると使いやすそうですね。
②卵焼き・だし巻き
卵焼きやだし巻きは、小さめに焼いて作ると劣化を感じにくいです。
【保存方法】
こちらも同じように一つずつラップをして冷凍用保存袋に入れて保存します。
③オムレツ
同じ様に冷凍しても美味しく食べれそうなのが、オムレツです。
あまり具だくさんにせず、薄目のオムレツにするのがおすすめです。
あまり分厚い卵料理になると、食感がよくないと感じるかもしれません。
【保存方法】
こちらも同じように一つずつラップをして冷凍用保存袋に入れて保存します。
冷凍できない卵料理
①ゆで卵
ゆで卵の場合、冷凍できないわけではありません。
ゆで卵を冷凍すると、黄身は美味しく食べられますが白身は水分がぬけたような状態になりボソボソになってしまいます。
ゆで卵は冷凍保存しないほうがいいですね。
卵料理の冷凍を弁当に入れるときはどうしたら良いの⁉そのままでOK?最適な弁当レシピは?
冷凍した卵料理の解凍に、一番適した方法は、「自然解凍」です。
冷凍した卵料理を食べようと思ったら、前日に冷蔵庫に移し、一晩かけてゆっくり自然解凍をする、というのが一番おいしく食べられる方法です。(もちろん、急いでいる時は電子レンジでチンしてもいいですよ。)
また、お弁当に入れる時は、
・夏場以外なら、凍った状態のままお弁当に入れても大丈夫。
・夏場は、朝必ず火を通し(レンチンもOK)、冷ましてからお弁当に入れる
ということでした。
夏場でも、冷凍した卵料理を、そのまま保冷剤代わりにお弁当に詰めることができたらいいな、と思ったのですが…そうもうまい話はないのですね…
調べてみると、夏場はどうしても食中毒のリスクが高くなるので、お弁当に詰める前に火を通した方が、安心だというのが、その理由でした。
とはいえ、卵料理を冷凍しておくと、お弁当を詰める前にレンチンするだけでいいのは、かなり助かります。
そこで、お弁当にピッタリな冷凍卵料理を2つ、ご紹介します。
まずは、みんな大好き、「卵焼き」。
だしを加えて「出し巻き」にしても、いいですよね。
作り方のポイントは、先ほどもさらっと触れたとおり、「顆粒だしや砂糖を使う」ということですが、実はその他にもおいしい「冷凍卵焼き(だし巻き)」作りに欠かせない調味料があります。
卵液に、マヨネーズと片栗粉を加えてみてください。
マヨネーズが卵のふわふわ感をアップしてくれ、片栗粉が卵焼きの形崩れを防いでくれます。
冷凍するときは、お弁当に入れやすい大きさにカットし、ラップでしっかり包んでから、フリーザーバッグに入れ、冷凍するようにしてください。
ラップとフリーザーバッグの両方に入れることで、冷凍中に水分が抜けてしまう「冷凍焼け」を防ぐことができます。
卵焼きを冷凍焼けさせてしまうと、味も食感も悪くなり、せっかくのおいしいお弁当が台無しになってしまう可能性があるので、注意してください‼
「オムレツ」も、お弁当のおかずにピッタリな卵料理です。
お弁当に入れるオムレツは、「包む」タイプではなく、「卵と具材を混ぜたものを焼く」タイプにしましょう。
卵とお好みの具材を混ぜ、マヨネーズや塩コショウで味付けをします。
それをしっかり混ぜて、フライパンで焼きます。
中まで完全に火を通す必要があるので、少し長めに焼くようにしてくださいね。
焼き終わったら、あら熱を取り、お弁当に入れやすい大きさにカット、卵焼き同様、ラップとフリーザーバッグに入れ、冷凍します。
このタイプのオムレツなら、誰でも簡単に作れそうですよね。
冷凍の卵料理に最適なレシピは?
レシピ① 卵焼き
「材料」
卵 :4個
砂糖 :大さじ1
塩 :少々
マヨネーズ: 小さじ1
片栗粉 :小さじ2
水 :小さじ2
この材料で卵焼きを作ります。
砂糖を入れると柔らかくしてくれるので、解凍してからも美味しく食べられます。
レシピ② オムレツ(キャベツ入り)
「材料」
卵:1個
キャベツ:1枚程度
玉葱:1/4個
合挽きミンチ:大さじ1
塩コショー:少々
油:小さじ1
ケチャップ:小さじ1
「作り方」
①食べやすい大きさに具材を切っておく。
②合挽きミンチを炒めて、玉葱、キャベツも炒めて塩コショーで味付けしておく。
③別のフライパンで薄焼き卵を焼いたら、②を入れて卵で包む。
④アルミカップに③を入れてケチャップをかけて完成。
「保存」
冷凍するならアルミカップではなくラップでもいいです。
その場合ケチャップは解凍する時にかけるほうがいいですね。
レシピ③ 卵のグラタン
「材料」
ゆで卵:1個
マヨネーズ:小さじ2
ハム:半分
チーズ:好きなだけ
バジル:少々
塩コショウ 少々
「作り方」
①ゆで卵を作る。ハムは小さく切っておく。
②半分に切ったゆで卵から黄身を取り出す。
③黄身とマヨネーズを混ぜ合わせ、塩コショウで味付けする。
混ざったら、ハムとバジルも追加して混ぜておく。
④白身に③を戻す。
⑤④にチーズを乗せ、トースターで3分ほど焼いたら完成!
「保存」
一つ一つラップして冷凍すれば、次に使う時に簡単で楽ですね。
作り置きおかずの冷凍保存のポイント
まとめ
卵料理って、こんなに手軽に冷凍できるんですよ!
作りたてのふわふわ感がなくなってしまうことさえ許せるのなら、こんなに楽なものはありません。
特に、混ぜて焼くだけのオムレツ!
簡単に作れて、しかもおいしいですよ!
卵料理の冷凍は、ものすごく便利ですね!
今晩、卵料理を大量に作って、冷凍して次の日のお弁当に入れてみませんか?
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