ひな祭りやこどもの日、お花見やお子さんのお誕生日などの行事に花を添えてくれる「ちらし寿司」。
見た目も華やかで、見ただけで気分も盛り上がってきますよね。
でも、ちらし寿司って、ただ具材を並べればいいってものではないので、きれいな盛り付けに苦労したりしていませんか?
ちらし寿司を作ってみたいけれど、実はうちの子、ちらし寿司が苦手で…
そんなことはありませんか?
ちらし寿司に関するこのような悩みについて、解決法を考えてみました。
ちらし寿司の飾りつけの順番は?
ちらし寿司と一口に言っても、その種類は、使う具材によって、
無限に広がります。
しかし、具材の飾り方に注目すると、実は大きく2種類に分かれるようです。
最もオーソドックスなちらし寿司は、「具材をすし飯の上に散らして作る」というものでしょう。
作り方の基本は、酢飯の上に錦糸卵を乗せ、その上に刻み海苔、そのまた上に錦糸卵を置き、そのほかの具材を散らして作る、となります。(ちなみに、海苔を卵で挟むのは、ご飯の湿気で海苔がべちゃべちゃになるのを防ぐためだそうです。)
具材を飾るときは、大きい具材から順に盛り付け、だんだんと小さな具材を盛るようにしましょう。
でも、ただやみくもに大きい順に並べたらそれでいい、というわけではありません。
色とりどりの具材を並べることになるので、具材の大きさだけではなく、色のバランスも考えなければならないのが、ちらし寿司の難しさ。
色のバランスを考えるなら、色が地味なものから並べ、色の鮮やかなものを置くのが鉄則。
ですから、最初にレンコンのような大きな具材を置き、そのあとで海老やイクラといった魚介類を置けばいいと思います。
ちなみに、絹さやや木の芽といった青みを添えるものは、全体を見渡した時にさみしく感じるところに置いてみたり、赤い食材のそばに置くことでお互いの色を引き立たせたりする役割を果たすので、最後に盛り付けましょう。
具材を並べる時は、必ずお皿を上から眺め、具材に偏りが生じないよう、全体的にまんべんなく散らすようにしてくださいね。
もう一つの飾りつけ方法は、「具材を直線的に並べて盛り分ける」というものです。
これは各具材を、一種類ずつ縦一列に並べていくだけなので、一見簡単そうに思えます。
しかし「どこに何を並べるのか」をあらかじめ考えておかないと、途中で材料が足りない・余った、などといったトラブルが発生してしまいます。
具材が余った場合はまだ何とかなりますが、万が一足りないとなれば、一大事!
なので、前もって、食材の量と色をしっかり把握し、「何をどこにどう並べたらきれいに盛り付けることができるか」をしっかり考えておきましょう。
それさえクリアしてしまえば、あとはひたすら食材を一直線に並べれば、完成です。
ちらし寿司が嫌いな子どもにアレンジレシピ4選
せっかくちらし寿司を作ったのに、実は子供がちらし寿司苦手だった…
お子さんが小さければ小さいほど、起こりがちな出来事です。
実は、うちの子も、「ちらし寿司苦手星人」なのです。
うちの場合は、とにかく白米大好き、混ぜご飯や丼ものが苦手、というパターンなのです。
こんなお子さんには、「巻きずし」や「手巻き寿司」はどうでしょう?
中に入れる具には、卵焼き、かにかま、魚肉ソーセージ、キュウリ、カイワレといった、「細長く並べることができる」食材を使いましょう。
巻き寿司の場合、具材に前もってマヨネーズで味付けをしておくと、お子さんも食べやすくなります。
手巻き寿司の場合、お子さんに自分で巻いてもらえば食事も楽しくなりますし、ちょっとした「食育」にもつながります。
「うちの子、とにかくお酢が苦手なの…」
そんな場合は、「押し寿司風のご飯」を作ったらどうでしょう?
・わかめや菜飯の元を混ぜ込んだご飯
・白ご飯
・サケフレークやゆかりを混ぜたご飯
このように、緑・白・赤3色のご飯を用意し、押し寿司を作るように、しっかりご飯を押し固めながら、順に重ねていってください。(押し寿司の型として、輪切りにした牛乳パックを使うと、便利です。)
型からご飯を取り出すときは、ご飯を上からしっかり押しながら、型をゆっくり引き抜いてください。
最後に、卵や枝豆、カイワレといった飾りつけをして完成です。
その他にも、「酢飯チャーハン」「酢飯ピザ」といったものを作り、その上にちらし寿司と同じような飾りつけをするという方法もあります。
「酢飯チャーハン」は、お酢でしっかり味がついているので、味付けに使うお醤油はご飯1膳に対して小さじ1杯程度で大丈夫です。
「酢飯ピザ」は、焼きのりの上に酢飯を敷き詰め、ピザ用ソースをかけて、お好みのトッピングをのせ、トースターで焼くだけで完成です。(意外なことに、酢飯とピザソース、相性が良く、とてもおいしくなるそうですよ。)
チャーハンもピザも、「お酢の味は加熱すると和らぐ」という性質から考え出されたレシピだそうです。
「ちらし寿司を作ったものの、お子さんがどうしても食べてくれない」
「酢飯があまってしまった」
こんな時に、ぜひ作ってみてください。
まとめ
私が小さいころは、「ご飯に野菜が混ぜてあり、その上に桜でんぶ、錦糸卵、刻みのりが飾られただけシンプルちらし寿司」が定番でした。
今では、実にたくさんのちらし寿司レシピを目にすることができます。
皆さん、お子さんの為に、一生懸命考えられたのだと思うと、頭が下がる思いでいっぱいになります。
我が家は、ちらし寿司苦手星人がいるため、今まで「ちらし寿司」と全く無縁な生活を送っていましたが、「押し寿司風のご飯」なら、ご飯の上に具材をトッピングさえしなければ、無事に食べてくれそうな気がします。
ひな祭りやお誕生日には、ぜひ「押し寿司風のご飯」を作ってあげたいな、と思います。
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